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コラム

ニュージーランドにクリスマスの訪れを知らせるポフツカワの木

投稿日:2015年1月23日 更新日:

日本ではホワイトクリスマスという言葉もあるように、クリスマスは雪の降る寒い寒い(憎しみを込めて2回言いました)冬にやって来ますが、南半球にあるニュージーランドのクリスマスは夏にやって来ます。

太陽の日差しが燦燦と降り注ぐ下でのクリスマスは、人々が何処となく陽気な気分だったり、ノースリーブに短パン姿のサンタクロースが登場したり、日本のクリスマスとはかなり異なるの様相です。

そんなニュージーランドには、クリスマスの時期になると鮮やかな赤い花を咲かせる「ポフツカワ」という木があります。ポフツカワはニュージーランド原産の木で、クリスマスの時期に花を咲かせる事からニュージーランドクリスマスツリーとも呼ばれています。

ネーピアの町でポフツカワの花の写真を撮っている地元の方から「ポフツカワはニュージーランドのクリスマスツリーなんだよ」と教わったのがきっかけでポフツカワを意識するようになり、ニュージーランドに来るとポフツカワを見るのが楽しみの一つになりました。

今回はそんなニュージーランドを代表する植物のポフツカワを紹介してみようと思います。

ポフツカワ

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ポフツカワは、フトモモ科という科目に属するニュージーランドの固有種です。フトモモ科は東南アジアやニュージーランド、オーストラリアなどの熱帯・亜熱帯に多く自生している植物です。日本では馴染みがない科目ですが、小笠原諸島にムニンフトモモとヒメフトモモという固有種が自生しています。

ポフツカワの学名はMetrosideros excelsa(メトロシデロス・エクスケルサ)、メトロシデロス属の一種であるエクスケルサという名前です。メトロシデロス属はバリエガータやピクタスなど葉に班のある種類もあります。日本でポフツカワの苗木を探す場合には「メトロシデロス」で探すと見つけやすいです。

ニュージーランドの初夏にあたる11月~1月ごろにかけて長く赤い雄しべが特徴的な花が一斉に咲き出し、太陽が燦燦と降り注ぐ下で輝く赤色の花々が非常に印象的です。丁度クリスマスの時期に咲くことから「クリスマスツリー」と呼ばれる所以となっています。

古くからニュージーランドで親しまれてきたポフツカワ

ニュープリマスのバッパーで見かけたタペストリには、こんな文章が書かれていました。

The Pohutukawa is unique to New Zealand and is often called our native Xmas tree as it flowers just before Xmas. Maori traditional syas if the tree flowers early then it will be a long hot summer and fruitful harvest. The bright red blooms remind many New Zealanders of summer days spent at the beach with friends and family. The pohutukawa tree is now a protected species.

ニュージーランド固有のポフツカワは、丁度クリスマスの前に花が咲くことからしばしばニュージーランドのクリスマスツリーと呼ばれています。「ポフツカワが早く花が咲いたら、長く暑い夏になり豊作をもたらすだろう。」とマオリの伝承では語られています。赤色に輝く花は、友達や家族とビーチで過ごした夏の日々を多くのニュージーランド人に思い出させます。そして現在、ポフツカワの木は天然記念物となっています。」

ポフツカワは古くからニュージーランドの人達の生活の中にあった植物なんだと感じさせられる文章です。

日本でも梅雨の紫陽花だったり秋の銀杏や紅葉だったり季節を感じさせる植物はたくさんありますが、一番は何と言っても桜です。桜の開花は春を知らせるだけでなく、入学、お花見など記憶に残るイベントと共にあり、最も親しみのある植物です。

日本人にとっての桜がニュージーランドの人達にとってのポフツカワと考えると、何となくポフツカワに親しみがわいてきませんか?

ポフツカワの見られる場所

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ポフツカワは北島では色々な場所で見られます。特に沿岸部の町の海岸沿いでは見る機会が多いです。中でもコロマンデル半島はポフツカワの生育地として知られ、毎年11月末から12月の第一週にかけてはポフツカワ・フェスティバルが開催されます。

ニュージーランドの玄関口、オークランド空港でもポフツカワの木が見られます。国際線と国内線の移動にバスを使われる方が多いかもしれませんが、国際線と国内線を往来する道中には大きくて立派なポフツカワの木が何本か植わっています。移動にバスを使ってしまうと見られないので、時間のある場合には歩いて探してみてください。

ニュージーランド最古のポフツカワの木

イースト・ケープの手前にある小さな村テ・アラロアには、樹齢約600年以上と言われているニュージーランドで最古のポフツカワの木「Te Waha o Rerekohu(テ・ワハ・オ・レレコフ)」があります。この木は最古というだけでなく最大でもあり、高さが約21m、幅は一番広いところで約40mもあるそうです。

このポフツカワの木は、Te Waha o Rerekohu Schoolと言うこの木と同じ名前が付けられた学校の敷地内に植えられているもので、海岸線を通るMoana Paradeから簡単にアクセスする事が出来ます。Moana Paradeは片側は海岸線、反対側にも視界をさえぎるような障害物はないので、この道を進めば大きな木が目に入ってくるので一目で分かります。

イースト・ケープに行く機会があったら立ち寄って、その歴史あるポフツカワの木をぜひ見てみてください。

クリーミーでなめらかな舌触りのポフツカワハニー

ポフツカワの魅力は見るだけではありません。ポフツカワの花から集められた蜂蜜は、世界で一番純度が高い蜂蜜と言われています。白みがかった色をしたクリームのような蜂蜜は、甘さ控えめの上品な味わいで、非常にめらかな舌触りが印象的です。

長距離バスの休憩でGeraldineに寄ったとき、初めて食べたKapitiのポフツカワハニーのアイスクリームの舌触りのなめらかさにびっくりして、すっかりお気に入りになりました。

ニュージーランドの蜂蜜と言えばマヌカハニーが有名ですが、お土産屋さんで見付けた時にはポフツカワハニーも一緒に買ってみてください。きっと喜ばれると思います。

ただ、ポフツカワハニーは原産国のニュージーランドでもレアな蜂蜜で専門店でも見かける機会は少ないです。オークランドのお土産屋さんとタウポのHuka Honey Hiveなどでは販売されていましたが、買いたい時に買えない可能性があるので見付けた時に買っておいた方が無難かもしれません。

おわりに

この記事を読んだ方が、ニュージーランドのクリスマスの訪れを知らせるポフツカワに興味を持ってもらえたら幸いです。

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