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コラム

キーウィ、カカポ、トゥアタラ ニュージーランドの個性豊かな固有種たち

投稿日:2015年1月27日 更新日:

日本と同じ島国のニュージーランドには、日本と同じように独自の進化を遂げた固有種がたくさん存在し、特に飛べない鳥が多い事で知られています。

それらの中には生態系の変化により絶滅の危機に瀕していたり、既に絶滅してしまった種も多く存在します。ニュージーランドは動植物の保護活動に非常に熱心な国の一つということもあり、ニュージーランドに滞在しているとそれらが話題に挙がることも多いです。

今回はニュージーランド固有の生き物の中から、ニュージーランドに滞在中に目にしたり話題になったりする機会の多い生き物を中心に紹介していきます。

ニュージーランドの固有種

Kiwi - キーウィ

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photo: New Zealand Birds Online

ニュージーランドと言えばキーウィです。

キーウィは、外見からはわからないほど羽がすっかり退化してしまった飛べない鳥で、「キーウィー」と鳴くため、ニュージーランドの先住民族マオリの人達から「キーウィ」と名付けられたそうです。

キーウィはニュージーランドの国鳥というだけでなく、ニュージーランドの人達を表すシンボルとしても使われるほど愛されている名称です。キウイフルーツのキウイもこの鳥の名前に由来しており、外見もなんとなく似ています。

夜行性で昼間は物陰に隠れて過ごし活動的ではありません。視力が弱いのでくちばしの尖端にある鼻孔とヒゲをセンサーにして、くちばしを地面に差し込むようにエサを探します。

キーウィの他にもニュージーランドには飛べない鳥がたくさん生息している事で知られていますが、ニュージーランドにはネズミやネコなどの天敵となる小型の哺乳類がいなかった為、このような独自の進化を遂げたそうです。

人間の入植と共にニュージーランドに持ち込まれた小型の哺乳類により卵や雛を食べられてしまい、ニュージーランドに住んでいる固有種の多くが減少してしまいました。キーウィもかつて1000万羽ほどいたようですが、現在は3万羽ほどまで減少して絶滅の危機に瀕しています。

ニュージーランドの各地にキーウィの保護施設が点在しているので、キーウィが見られる機会は比較的多いです。

Kakapo - カカポ

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photo:New Zealand Birds Online

カカポは、マオリ語のKaka(オウム)とPo(夜)から成る「夜のオウム」という意味を持つ夜行性のオウムです。世界で唯一の飛べないオウムでもあり、ずんぐりとした見るからに重そうな体系をしています。

キウイと同じく人間の入植と共に持ち込まれた小型の哺乳類の捕食により個体数が激減し、現在では126羽ほどしか存在しない絶滅危惧種です。

カカポは寿命が60年が長いこともあり繁殖率が低く、生後9~11年経たないと繁殖行動をとらないので、個体数を回復させるのが難しいようです。この為、ニュージーランドではカカポが卵を産んだり、羽化したりするとニュースになります。

現在全てのカカポは、フィヨルドランド南西部のチャルキー島(chalky Island)、スチュワート島近くのコッドフィッシュ島(Codfish Island))の2つの離島で大切に保護されています。これらの島では、カカポの移植する前に島内にいる全ての有害生物を駆除されたそうです。

また全てのカカポには名前が付けられています。中でもシロッコ(Sirocco)と名付けられたカカポはtwitterのアカウントを持っており、ニュージーランドの貴重な動植物について多くのツイートをしている人気者です。

ちなみに、ニュージーランドにはKaka(カカ)というPoが無いオウムも存在し、カカもカカポと同じくニュージーランド固有種です。

Kea - ケア

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photo:New Zealand Birds Online

ケアはニュージーランドの山岳部に住むオウムです。羽の表部は緑色ですが、羽の裏部はオレンジ色で羽を広げると非常に鮮やかです。「キーアー」と鳴き声が聞こえることからケアと名付けられたそうです。ミヤマオウムとも呼ばれています。

かつて人間に害のある鳥として射殺されたことにより絶滅寸前まで個体数が激減したという歴史を持ち、現在は法令によって保護されています。

主にニュージーランド南島の山岳地帯に生息しているので、トレッキングの最中によく遭遇します。アーサーズ・パス、マウント・クック、ミルフォードあたりでは町の周辺でも見かける機会があります。

ケアは非常に好奇心旺盛で悪戯が大好きな鳥です。靴の片方を持っていく、鞄に穴を開ける、自転車のタイヤをパンクさせる、車のワイパーのゴムを毟り取る等、悪行の噂はとどまるところを知りません。全てはエサを探しての事なのかもしれませんが、近くにいたら悪戯されないように気をつけましょう。

Yellow Eyed Penguin - イエロー・アイド・ペンギン

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photo:New Zealand Birds Online

イエロー・アイド・ペンギンはニュージーランドの固有種で、成鳥になると目の周りに現れる黄色い柄が特徴的です。キンメペンギン、キガラシペンギンとも呼ばれています。5ドル紙幣の裏に描かれているほどのニュージーランドを代表するペンギンです。

ペンギンには珍しく群れを成さない、そして森に住むという一風変わった特徴を持っています。しかし、現在では元々住んでいた森の多くが伐採され消失してしまい、海岸付近の茂みに住む固体が増えたそうです。

主にニュージーランドの南島の東海岸に生息しており、オアマルやダニーデンの周辺にあるコロニーで観察する事ができます。朝方ペンギンが海にエサを獲りに出かける時間帯が観測しやすいのでお薦めです。

Tuatara - トゥアタラ

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photo:Wikipedia

ずいぶんと鳥類に偏ってしまったので、最後は爬虫類を紹介します。

トゥアタラはニュージーランドの固有種で、主にニュージーランドの離島に生息している爬虫類です。約3万匹ほどが生息するのみで、絶滅危惧種にも指定されています。

ムカシトカゲとも呼ばれる名前の通りトカゲとそっくりな姿をしていますが、分類上ではムシトカゲ目というトカゲとは別の生き物だそうです。トカゲやヘビなどの爬虫類の先祖に近い原爬虫類に最も近い現存種という生きた化石だったりするそうで、進化の研究なんかで注目されている生き物でもあります。

現在トゥアタラは、ニュージーランドの周辺にある32の島々で生息しており、それらの島々ではトゥアタラの有害となる哺乳類が全て排除された環境が保たれています。本土ではニュージーランドの首都ウェリントンにあるヴィクトリア大学内で飼育されており、気軽に観察する事が出来ます。

おわりに

ニュージーランドには飛べない鳥をはじめ、独自の進化を遂げた個性豊かな動植物が数多く存在します。他の国々では中々見られないものが多いので、ニュージーランド滞在中にぜひ見てみて下さい。

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