日本にいるときは国民皆保険制度のおかげで支払いが3割負担と小額で済むこともあり意識する機会も少ないですが、渡航中病気になったり事故で怪我をしてしまった場合には、治療費の全額を自分で支払わなければならず大きな負担になってしまいます。
今は海外療養費制度もありますが適用範囲や使い勝手が期待ほどではない事もあり、やはり海外旅行をするときには海外旅行保険に加入しておくのが安心です。
また、ニュージーランドの学校に通う場合には保険への加入が義務付けられているので、学校に通う場合には保険への加入が必要になります。
ニュージーランドの保険会社は日本の保険会社の保険料と比較しすると保険料が半額以下という場合もあり、費用を抑えたい場合にはニュージーランドの保険会社を利用するのがおすすめです。
ニュージーランドの保険会社
ニュージーランドの保険会社としてユニケア、サザンクロスがよく知られていますが、最近ではOrbitProtectも多く取り扱われるようになってきました。OrbitProtectは他の2社に比べてかなり保険料が安いので注目の保険会社です。
OrbitProtect
OrbitProtectは、他の2社と比べて保険料が安いこともあって最近特に取り扱いが増えているニュージーランドの保険会社です。ワーキングホリデーなら1年で$285、他の2社の半額程の安さです。保険料は安いですが一般的に必要とされる補償は最低限カバーされています。オンラインでクレームできるので手続きも簡単です。
インターナショナルスチューデント | $65 |
インターナショナルスチューデント+携行品カバー | $103 |
ワーキングホリデー | $285 |
ワーキングホリデー+携行品カバー | $327.75 |
サザンクロス
サザンクロスは、ユニケアと同じく留学、ワーキングホリデーなどで一般的に利用されているニュージーランドの保険会社です。ユニケアと比較されることが多かったですが、ユニケアの保険料が値上げされたことで選択されやすくなったかもしれません。
スチューデント | $375 |
スチューデント Max(携行品カバー) | $500 |
ビジティングNZ | $530 |
ビジティングNZ Max(携行品カバー) | $759 |
ユニケア
ユニケアは、留学、ワーキングホリデーなどで昔から一般的に利用されているニュージーランドの保険会社です。日本の海外旅行保険と比較して保険料は割安で、補償内容も充実しており医療費の補償金額も無制限です。消費税の値上がりなどを含めて保険料がだいぶ値上がりしたので、他の保険会社を選択される方も多くなったようです。
スチューデント(携行品カバー) | $576.40 |
ビジター(携行品カバー) | $794.84 |
3社プラン内容の比較
3社のプランからワーキングホリデー(1年)で利用するであろう最も保険料が安いプランを簡単に比較してみます。
OrbitProtect | サザンクロス | ユニケア | |
---|---|---|---|
保険料 | $285 | $530 | $794.84 |
日本とNZとの間の 渡航中のカバー |
9日間 | 5日間 | 9日間 |
NZ滞在中、オーストラリア、 南太平洋諸島への旅行のカバー |
31日間 | なし | 渡航毎に 追加で加入 |
医療費のカバー | $250,000 | $200,000 | 無制限 |
携行品のカバー | なし(*1) | なし(*2) | $30,000 |
*1 携行品のカバー付プラン(保険料$327.75)で$5,000
*2 携行品のカバー付プランMax(保険料$759)で$25,000
3社の中でOrbitProtectの保険料が$285と他の2社を圧倒した安さで、ユニケアと比べると実に4割程度の保険料です。それでいて補償の内容も他と比較して十分にカバーされているように思えます。
医療費のカバーはユニケアが無制限なのに対して、他2社は上限が決まっています。ただし、ニュージーランド国内で起きたほとんどの事故による傷害についてはACCがカバーしてくれることになっています。ACCの適用がない部分についてのみ保険でカバーされることになるので、$200,000程度あれば不安は少ないと思います。
携行品のカバーはユニケアのみが最安プランでカバーされています。OrbitProtectは保険料の15%を加算することで$5,000まで、サザンクロスは$759のMaxプランで$25,000までカバーされます。サザンクロスで携行品のカバーをつけるならユニケアとの差がずいぶん縮まるのでユニケアを選択したいところです。携行品のカバーは必要に応じて加入するとよいと思います。
おわりに
筆者は幸いにも旅行中に大きな病気やトラブルを経験したことがないため、OrbitProtectのような格安の保険会社があるのは非常に助かります。あくまでも「保険」なので価格の安さだけで選択するではなく、個人の必要に応じて保険会社を選択することをお薦めします。
※ 価格は掲載時のものです。最新の価格は各サイトでご確認ください。