ニュージーランドの星空は、オークランドやクライストチャーチなどの都市部から離れた場所なら何処から眺めても非常に綺麗です。
中でも南島にある小さな町テカポの星空は「世界一綺麗な星空の一つ」と評され、その綺麗な星空を後世にも残していこうと世界遺産に登録に向けた活動が行われているほどです。
しかしながら、そんな綺麗な星空も月が綺麗に見える夜には逆に見え辛いものになってしまうので、綺麗な星空を見るために月について知っておいて欲しいことを少しだけ紹介します。
photo: newzealand.com
綺麗な星空を見るために知っておきたい月のこと
綺麗な星空を見るためには、月相と月の出入り時刻の確認が大切です。
月相が満月の日を避け、新月の日を選ぶ
月相とは、「月の公転によって月面のうち輝いて見える部分が変化する様子」のこと。わかりやすく言うと「月の満ち欠け」のことです。
月が最も満ちている満月の夜は、月明りで星が見え辛くなってしまいます。その反対に月が最も欠けている新月の夜は、月明りに邪魔されず星が綺麗に見られます。
この為、より綺麗な星空を見るためには、月相を確認して満月の日を避け、新月の日を選ぶのが一番です。新月の前後5日くらいも見やすいと思います。
ニュージーランドの月相は、下記のサイトで確認できます。
ちなみに、南半球にあるニュージーランドの月相も北半球にある日本と同じなので、日本のサイトで確認しても大丈夫です。
月の出入りを見て最適な観測時間を選ぶ
月の出入り時刻を確認すると星が観測しやすい時間がわかります。
月の出入り時刻は日々大きく変化します。大まかになりますが、新月の頃には早朝に月が昇り日暮れ頃に沈み、満月の頃には日暮れ頃に月が昇り早朝に沈みといった感じに出入り時刻が真逆になるほどです。
星の観測には新月の日が一番ですが、月の出が夜遅い(夜明け近くに月が昇る)日も同様なコンディションと言えます。逆に、月の入りが夜早い日なら夜明け前が観測しやすい時間帯になります。
ニュージーランドの月の出入り時刻は、下記のサイトで確認できます。
ニュージーランドでは夏場にはサマータイムの影響もあり午後9時近くまで明るくなるため、太陽の出入り時刻も一緒に確認するといいと思います。
残すは天気だけ
月相と月の出入り時刻を確認したら残すは天気だけですが、天気だけは思い通りになりません。晴天率が高いテカポの空ですが、もちろん天気の悪い日もあります。
しかし、ニュージーランドでも日本と同じように季節の変わり目には天候が崩れやすいという面があるので、そういう時期を避ければ比較的安定しています。
まとめ
テカポの夜は夏場でもかなり冷えるときがあるので暖かい恰好をして観測に臨んでください。
それではニュージーランドの星空を存分にお楽しみください。